続・続私的告白(学生時代篇)

もう随分とまえから、暮らしをささえる風の向きがかわっていたんだね。そんなことにもまったく気づけずに、なにぶん居心地がよすぎたからねそこは。どうやらすこし長く宿りすぎたみたい。特別な季節をいくつもめぐって今年もまた夏が過ぎていく。恥ずかしくなるようないくつかの秘密とさみしいばかりの記憶だけがやさしくとけあってしまうまえに、最後の便りをこの風に乗せよう。ゆっくりと変わっていく雲の形がとても愛しい。ありがとういつかの少年少女。つぎの季節を迎えるころには、きっとあの秘密基地にはもう誰もいない。ありがとう二人ぼっちの小さな世界。目に見えるものは結局この手になにも残らなかったけど、あんなに素敵な時間を生きることができて俺は多分本当に幸せだったんだろうな。やさしい天使が降りてきたらまた新しい暮らしを始めよう。これからそこにあるものは、ひとつの未来とふたつの世界。泣いて笑って共に生きよう。どうか健康には気をつけて、そしてなにより、この先だれよりも幸せになってね。出会えて良かった。いままで本当にどうもありがとう。

じゃあまたね!





その他

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魚喃キリコ短編集

魚喃キリコ短編集

この季節になるとふっと思い出すもの。
夏の思い出。




今日はサマーウォーズをみてすごく幸せな気持ちになっていた。
もらいながらあたえあう愛に結びついた時間の贅沢さ!


なんかデジモンアドベンチャーを思い出した。
あれもすごく素敵なアニメだったな!
ひさしぶりに借りて見直そうかな。

雑感

いつもなにかになりそこねてばかりいる。どの場所にもなかなかおちつけず、そのときそのときでいちばん気持ちの良い場所へ足を向ける。そうはいっても、生きている場所はどこもいつでも、驚くほどのはやさでとても愛おしいものになってしまうので、腰を下ろしていた時間の長さは自分にとってあまり関係がないのかもしれない。だからひとつの場所を生きている間は(それが5分だとしても10年だとしても)出し惜しみなく自分の人生を差しだすようにしたいなと思っている。それでもし、その場に居合わせてくれた人も同じように感じてくれていたりして、そういう気持ちをお互いにシェアすることができたなら、そんなに嬉しいことはない。

その他

ある決断をくだすべきタイミングで完全に尻込みした。
こういった判断の迷いで引き下がることは人生でほとんどなかったのに。
直感に引きとめられた感じだ。生半可な態度を向けてちゃ到底挑める場所でもない。
とりかえしのつかないことにもなりかねない。

そのかわりにまたゼロから歩き倒すことから始めよう。まずはこの秋、土埃まうアジアの路をすべて踏み抜くくらいの心構えで生きる力を高めよう。そこから先の未来は任せた。大陸の先にもまた大陸。屈強な生命力をたずさえて、いつか乗り込むときが必ずくる。

日々

毎日の暮らしの中にある、僕やあなたの平々凡々な息づかいが、これまでとこれからの世界の記憶に働きかけるようなある種の豊かさに変わりゆくとき、愛はついに一つの時制を持つことになる。その一方で、そこにこそ未来があると思いこんでいた、語法をなくした声の理想だけが人知れず、さっきまでの世界に置き去りにされている。

ささやきよ、ささやき、囁け!







読んだものや聴いたものや買ったものや欲しかったりするもの

暮らしのヒント集

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ボスがきた (障害児が描いた絵本)

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そのろく

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