雑感

いつもなにかになりそこねてばかりいる。どの場所にもなかなかおちつけず、そのときそのときでいちばん気持ちの良い場所へ足を向ける。そうはいっても、生きている場所はどこもいつでも、驚くほどのはやさでとても愛おしいものになってしまうので、腰を下ろしていた時間の長さは自分にとってあまり関係がないのかもしれない。だからひとつの場所を生きている間は(それが5分だとしても10年だとしても)出し惜しみなく自分の人生を差しだすようにしたいなと思っている。それでもし、その場に居合わせてくれた人も同じように感じてくれていたりして、そういう気持ちをお互いにシェアすることができたなら、そんなに嬉しいことはない。